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特集 止まらない血液・固まりすぎる血液,さてどうする?
各論 出血性疾患 凝固異常症
ビタミンK欠乏性出血症
山口 宗一
1
,
橋口 照人
1
Munekazu Yamakuchi
1
,
Teruto Hashiguchi
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科血管代謝病態解析学分野
pp.667-669
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000002985
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はじめに
ビタミンK(VK)は,ドイツ語の「Koagulation」(凝固の意味)の頭文字に由来し,古くから止血にかかわる重要な脂溶性ビタミンとして知られている。VKは血液凝固因子の活性化に必須の役割を果たすだけでなく,近年では骨代謝や動脈の石灰化抑制など,多岐にわたる生理機能をもつことが明らかになってきた1)。しかし,臨床においてもっとも深刻な病態は,依然としてVK欠乏に起因する出血性疾患,すなわちビタミンK欠乏性出血症(vitamin K deficiency bleeding:VKDB)である1,2)。とくに新生児や乳児においては,VKの体内の蓄えが少ないことや母乳中の含有量が低いことなどの要因からVKが欠乏しやすく,致死的な頭蓋内出血をきたすリスクが高い3,4)。

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