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特集 周産期救急システム―初期対応と災害対策
母体救急発症時の対応 妊婦の心停止
山下 智幸
1
YAMASHITA Tomoyuki
1
1日本赤十字社医療センター救命救急センター・救急科
pp.703-707
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002179
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はじめに
妊婦の心停止は稀であるが,最悪の事態として備えておく必要がある。妊娠20週未満は一般的な成人蘇生を実施し,妊娠20週以降に限り「妊婦蘇生」として対応する。妊娠子宮が重量により腹部の大血管を圧迫し(aortocaval compression:ACC),循環動態を悪化させうるためである。したがって,妊婦蘇生の特徴は妊娠子宮の影響を解除するところにある1)。

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