今月の臨床 診療ガイドライン産科編2014─改訂と追加のポイントを読み解く
突然発症した妊産婦の心停止(状態)への対応
川嶋 章弘
1
,
関沢 明彦
1
,
小出 馨子
1
1昭和大学産婦人科学講座
pp.806-811
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103854
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●突然発症した心停止が切迫している妊産婦に対しては,体位を左側臥位にとるかもしくは用手的に子宮を左方に圧排し,酸素投与を行うとともに静脈路を横隔膜より頭側に確保し補液する.
●心停止の妊産婦に対しては体位を30°左側臥位にとるか,無理なら用手的に子宮を左方に圧排し,胸骨の中心付近で胸骨圧迫を行い,除細動および薬剤投与は成人のACLSと同様に使用する.
●母体が蘇生処置に反応しない場合には帝王切開術(死戦期帝王切開)を行う.
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