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特集 とっつきにくかった周産期病理をあらためて学ぶ―診断から説明までを徹底整理
総論
1.胎盤病理診断の意義と必要な臨床情報
南口 早智子
1
S. Minamiguchi
1
1藤田医科大学病理診断学講座(教授)
pp.617-621
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003873
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胎盤病理診断の意義は,分娩時の異常,母体死亡,流産を含む,妊娠の不良転帰や臨床的介入を必要とする病態の特定や医療安全・医療事故調査委員会における客観的証拠としての社会的必要性などである。より質の高い胎盤病理診断の実現には,産科医による「診断に必要な情報の提供」と,病理医による「産科医のニーズに応えた報告書の作成」という双方向の連携が不可欠である。病理診断に必要な情報は,臨床診断に加え,① 在胎週数,② 出生時の体重・性別,③ 母体基礎疾患や既往歴,④ 分娩様式(経腟分娩/帝王切開),⑤ Apgarスコアなどの出生時状態,⑥ 臍帯巻絡の有無,⑦ 羊水の所見,⑧ その他当該症例に特異的な臨床的異常や問題点,などが挙げられる。

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