Japanese
English
特集 肥満と整形外科疾患
肥満者の整形外科手術合併症
Orthopaedic surgery complications in obese individuals
山口 雄史
1
,
高畑 雅彦
1
Yuji YAMAGUCHI
1
1獨協医科大学,整形外科学
キーワード:
Obesity
,
Surgical site infection
,
Venous thromboembolism
Keyword:
Obesity
,
Surgical site infection
,
Venous thromboembolism
pp.867-870
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003852
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- 参考文献 Reference
要旨:肥満は世界的に増加している公衆衛生上の重要な問題であり,整形外科領域においても手術適応となる疾患の増加とともに,周術期合併症の重要なリスク因子とされている。肥満では局所の血流低下や手術操作の困難性,全身炎症状態などにより手術部位感染や人工関節周囲感染のリスクが上昇することが報告されている。静脈血栓塞栓症については肥満が一般的にリスク因子とされる一方,BMI高値単独でリスク増加因子とすることには一定の議論があり,他の危険因子を含めた総合的評価が重要である。また肥満は炎症性サイトカインの増加や微小循環障害,過大な力学的負荷により骨癒合遅延や偽関節のリスクを高める可能性が示されている。さらに術前減量介入は体重減少や術後合併症低減に寄与する可能性が示唆されるが,現時点でエビデンスは限定的である。今後は肥満の程度や併存症を考慮した大規模研究と多職種連携による周術期管理の確立が求められる。

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