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特集 急性腹症に対する内視鏡外科手術とその適応限界
Ⅱ.各論 7)下部消化管穿孔(大腸穿孔)に対する腹腔鏡手術
宮北 寛士
1
,
山本 聖一郎
1
1東海大学消化器外科
キーワード:
下部消化管穿孔
,
腹腔鏡手術
Keyword:
下部消化管穿孔
,
腹腔鏡手術
pp.1463-1468
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000005172
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下部消化管穿孔の原因は悪性腫瘍や憩室炎,医原性などさまざまであるが,弁中による汚染によって重篤な腹膜炎を起こし,敗血症,播種性血管内凝固症候群(disseminated intravascular coagulation;DIC)から多臓器不全に至る予後不良な疾患である。緊急手術が必要となることが多く,消化器外科医として下部消化管穿孔に対応できることは必須事項である。近年では腹腔鏡手術の普及に伴い,下部消化管穿孔に対する緊急手術においても腹腔鏡手術が行われている報告が散見されるが,安全性,有効性に関してエビデンスがある状況ではない。高度汚染例に対しては従来通りの開腹手術が選択されるケースが多いのが現状である。実際に腹膜炎に対する緊急腹腔鏡手術は待機手術に比較し,視野の確保が困難であることや不十分な腹腔内洗浄,手術時間の延長による侵襲などが課題とされ,腹腔鏡手術はより習熟した外科医が行う必要がある。自施設では高度汚染例に対して積極的に腹腔鏡手術を施行している。

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