Japanese
English
特集 環・小指のしびれを主訴とする疾患の鑑別
Pancoast腫瘍
馬場 一郎
1
1大阪医科大学 整形外科
キーワード:
Pancoast症候群
,
X線診断
,
頸椎
,
MRI
,
鑑別診断
,
放射線化学療法
Keyword:
Cervical Vertebrae
,
Diagnosis, Differential
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Pancoast Syndrome
,
Chemoradiotherapy
pp.784-787
発行日 2016年8月19日
Published Date 2016/8/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2016341296
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Pancoast腫瘍は、肺尖部に発生した肺癌などが腕神経叢や神経根を圧迫もしくは直接浸潤することで頸椎神経根症に類似した症状を呈するため、確定診断が遅れることがある。今回、自験6例を対象に、「臨床症状(Horner徴候の有無)」「初療医による診断名」「症状出現から確定診断までの期間」「診断に至ったきっかけ」「組織診断」「治療法」「転帰」などについて調査した。結果、Horner徴候は3例(50%)に認められた。初療医はいずれも整形外科医であり、当院が初療機関であった1例を除く5例は前医で頸椎症と診断されていた。症状出現から確定診断までの期間は2~36ヵ月(平均11.3ヵ月)であった。診断に至ったきっかけは、症状が増悪するため当院を受診し単純X線正面像で肺尖部の異常陰影を指摘されたものが4例、両下肢痙性麻痺が出現し歩行不能になったことや、上肢の疼痛が増強し筋力低下も出現したためMRIを撮像して診断できたものが2例であった。組織診断は、腺癌が2例、扁平上皮癌が2例、小細胞癌、未分化肉腫が各1例であった。治療法は、放射線療法と化学療法の併用が5例、放射線療法単独が1例であった。転帰は、最終観察時にDODが4例、NEDが1例、不明(転院のため)1例であった。代表例2例を提示した。

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