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特集 老人の虐待
老人虐待の調査実態からみえてきたもの
田中 荘司
1
1共栄学園短期大学
pp.517-523
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901170
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はじめに
老人虐待に関する調査研究について,欧米諸国では,すでに1970年代後半,わけても1980年代に入って本格的に研究者らによって実施されてきており,特にアメリカにおいては,1987年,アメリカ老人法の一部改正によって,人権事項が盛り込まれて以来,各州は人権擁護のための行政組織を確立し,その一環として,老人の虐待防止,調整,保護サービスなどについて保護法制定のもとに本格的に運用している実状にある。
しかし虐待については,アメリカでも60年代は児童虐待,70年代女性虐待,そして80年代は老人虐待と言われるように,老人の虐待は他の福祉分野よりも遅れて研究や対策が進められてきている傾向にあり,この点国内においても,社会的関心が払われるようになったプロセスも同様の傾向にある。

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