Japanese
English
今月の主題 炎症マーカーとその臨床的意義
総説
炎症マーカーの臨床検査
河合 忠
1
Tadashi KAWAI
1
1自治医科大学臨床病理学教室
pp.118-121
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913569
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はじめに
炎症というのは,われわれがもっとも頻繁に遭遇する病態であって,生体の細胞や組織の傷害に対する一連の生体防御反応である.炎症は,その反応が局所にとどまる場合と全身に及ぶ場合とがある.
すでに2000年前に,炎症の局所的徴候として発赤,熱感,疼痛,腫脹および機能障害の5つが挙げられており,形態学的には細胞の変性・壊死,血管反応,炎症細胞の浸潤などがみられ,生化学的にも複雑な変化が生ずることはよく知られている.しかし,生体の反応は炎症局所のみに限定されるほど単純のものではなく,炎症を惹き起こす刺激の質または強さに応じて全身的な反応を起こし,その全身反応が再び炎症局所に反映され,さらにそれが互いに複雑に影響しあっている.

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