今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること
外来での対策—私はこうしている
3.炎症マーカーの利用・2
斎藤 滋
1,2
1奈良県立医科大学産婦人科
2富山医科薬科大学産科婦人科
pp.692-693
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903272
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近年,早産の原因として絨毛羊膜炎の存在が注目されている.筆者らのデータにおいても早産243例の57.7%に病理学的絨毛羊膜炎の所見が得られている.このことは絨毛羊膜炎を早期に診断し治療すれば,早産数を現在の1/2に減少させ得ることを意味する.外来での妊婦検診に際して,産科医は腟炎や頸管炎を早期に診断する必要性が生じてきている.ここでは炎症マーカーを利用した早産対策について述べる.
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