今月の主題 炎症マーカーとその臨床的意義
技術解説
CRPの微量測定法と問題点
山岸 安子
1
,
妹尾 よしみ
1
,
佐々木 勝一
1
,
河合 忠
2
Yasuko YAMAGISHI
1
,
Yoshimi SENOO
1
,
Katsuichi SASAKI
1
,
Tadashi KAWAI
2
1自治医科大学附属病院臨床病理部
2自治医科大学臨床病理学教室
pp.122-129
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913570
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CRPの測定は急性相反応物質の代表的な血漿蛋白成分であることから古くから臨床検査に用いられていたが,近年,免疫血清検査法の進歩に伴って従来の定性法から定量法へと変遷しつつある.
CRPの定量法は初めレーザーネフェロメトリーが用いられたが,測定値がmg単位の測定であることや,CRP測定上のいくつかの問題点も指摘され,現在では,もっと高感度で健常値からごく早期の増加まで測定できるCRP微量定量法が注目されてきた.
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