講座・リンパ球の検査・10
免疫蛍光法による表面マーカーの検出法
向田 直史
1
,
河合 忠
1
Naofumi MUKAIDA
1
,
Tadashi KAWAI
1
1自治医科大学臨床病理学教室
pp.1194-1201
発行日 1984年10月15日
Published Date 1984/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912329
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はじめに
細胞,組織中に含まれる物質の検出法としては,種々の方法が用いられているが,抗原-抗体反応を利用した免疫組織細胞化学が,その特異性および鋭敏性より現在広く用いられるようになってきている.このさい,顕微鏡下にて目に見えるようなマーカーで抗体を標識し,抗原を検出する方法が標識抗体法(labeled antibody method)である.マーカーとしては,ペルオキダーゼなどの酵素,蛍光色素,ラジオアイソトープをはじめとした種々の物質が用いられている1).
今回は,標識抗体法のうち,マーカーとして蛍光色素を用いた蛍光免疫法(immunofluorescence)について述べる.
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