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緒言
Steroid hormon (ステロイドと略す)が,高眼圧を発生する機序については,臨床医学的に,また病態生理学的に,種々の研究が行なわれている。しかしその昇圧機転に関しては,流出抵抗の増加が認められているが,それのみでは解決されず,他方,房水産生の代謝異常に関しても,種々の研究がなされているが,いまだ統一をみないようである。また一方,遺伝的素因についても解明されなければならない問題が多々残つているようである。
われわれは今回,リウマチ性肺炎(剖検でハンマンリッチ症候群と判明)で3年間ステロイドを経口投与した結果,眼圧上昇をきたした症例に遭遇した.その症例はステロイドを減量すると眼圧が下降するが,全身状態悪化のためにステロイド投与量を増量するとまた眼圧が上昇するという悪循環をくり返し,ついに視力10cm手動となつた。その隅角所見を組織学的に検索する機会を得たので,ここに報告する。
A 21-year-old female developed bilateral glau-coma following systemic administration of mas-sive dosis of prednisolone for rheumatoid pneu-monia for 3 and a half years. Gonioscopically, the chamber angle was generally wide withminimum pigment deposit on the trabeculum. Partially, the lower half of the trabeculum was covered by the iris root.
Postmortem studies of the chamber angle fa-iled to show any pathological findings : the Schle-mm's canal was recognized clearly, the trabe-culum was open toward the anterior chamber with no recognizable hypertrophy or cell in filtrations.

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