案件から学ぶ医療事故の対策と問題点
ステロイド点眼液による緑内障を生じた例
向井 秀樹
1
1東邦大学医療センター大橋病院皮膚科
pp.1116-1117
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004337
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・高校生.小児期からアトピー性皮膚炎およびアレルギー性結膜炎の重症型の春季カタルあり.眼病変に関しては,リンデロン®A点眼液を主体に,抗アレルギー点眼薬や抗菌点眼薬を眼科医が処方している.
・症状改善に伴い,0.1%フルメトロン®点眼薬に変更する.
・逆に悪化時には,パピロック®ミニ点眼薬0.1%やタリウム®点眼薬を使用している.全体的に悪化時が多く,リンデロン®A点眼薬の使用がもっとも多い.
・皮膚科医は,眼周囲にネオメドロール®EE眼軟膏,顔面には薬効ランクIV群のアルメタ®軟膏の外用薬を処方.ただし,顔面病変は重症ではなく,使用量は少ない.
(「経過」より)
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