Japanese
English
症例報告
皮角から進展し皮膚蠅蛆症を合併した顔面疣状癌の1例
A case of facial verrucous carcinoma arising from a cutaneous horn complicated by cutaneous myiasis
田沼 剛
1
,
巻口 萌
1
,
市橋 一樹
1
,
川上 美咲
1
,
西澤 綾
1
Go TANUMA
1
,
Moe MAKIGUCHI
1
,
Kazuki ICHIHASHI
1
,
Misaki KAWAKAMI
1
,
Aya NISHIZAWA
1
1がん・感染症センター都立駒込病院皮膚腫瘍科
1Division of Dermato-Oncology, Tokyo Metropolitan Cancer and infectious Diseases Center Komagome Hospital
キーワード:
蠅蛆症
,
疣状癌
,
顔面
,
皮角
Keyword:
蠅蛆症
,
疣状癌
,
顔面
,
皮角
pp.639-644
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730800090639
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- 参考文献 Reference
要約 70歳台,女性.左頰部皮角に対する初回生検では脂漏性角化症と診断されたが,約2年の通院中断後に皮角が脱落し潰瘍化,約5cm大の易出血性腫瘤を形成した.再診時,腫瘤表面に多数の幼虫寄生を認め,皮膚蠅蛆症を合併していた.駆虫と局所管理で炎症を制御した後に腫瘍切除・植皮を施行し,病理組織学的に顔面疣状癌(verrucous carcinoma : VC)と確定診断した.術後6か月再発・転移を認めない.VCの発生・進展には慢性刺激の関与が知られているが,自験例では皮角脱落後の潰瘍面にmyiasisを合併したことで生じた高度な局所炎症や機械的刺激が,病変の増大,疣状化を修飾した可能性が考えられた.Myiasisを合併し強い局所炎症を呈する皮膚腫瘍であっても,適切な初期対応により短期間での駆除と消炎が可能であり,安全に根治的外科治療を施行しうることが示唆された.

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