投稿論文 文献紹介
新しいFreud英訳テクスト『改訂スタンダード・エディション(RSE)』の紹介
佐渡 忠洋
1
1名古屋市立大学
pp.903-909
発行日 2024年12月5日
Published Date 2024/12/5
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はじめに
2024年6月,精神分析学の祖Sigmund Freud(1856-1939)の全24巻『ジークムント・フロイト心理学全集改訂スタンダード・エディションThe Revised Standard Edition of the Complete Psychological Works of Sigmund Freud(RSE)』が,米国メリーランドのRowman & Littlefield社から,ロンドンの精神分析研究所との共同で出版された(Freud, 2024)。この改訂・補足・編集を指揮したのが精神分析家Mark Solms (1961-) である (Ilse Grubrich-SimitisとRiccardo Steinerも編者に名を連ねる)。Solmsはケープタウン大学の神経心理学の教授で,国際精神分析協会の研究部会長を務め,神経精神分析(neuropsychoanalysis)の旗手でもある。彼は以前よりRSEの出版を語り(Solms, 2013など),自身の著作ではすでに引用もしていた(Solms, 2021など)。仄めかされてから出版までに年月を要したが,2022年6月のプレスリリースを経て,ようやくRSEは世に出た。このRSEをいち早く紹介することが本稿の目的である(出版社のRSE特設サイトは文献の末尾に記した)。

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