特集 26ケースで学ぶ臨床心理アセスメント――インテークとフィードバックをつなぐ〈スキル7〉
面接――インテーク面接+アセスメント面接
中村 紀子
1
1中村心理療法研究室
pp.12-17
発行日 2025年8月30日
Published Date 2025/8/30
DOI https://doi.org/10.69291/cp25070012
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
人と会って相手の話を聞いて,相手から伝えられていることや,相手が言わんとしていることを理解して,「果たして私はどのようにこの人の役に立てるのだろう」と考えることを専門の仕事とするようになってしばらく経った。目に見えない一連の作業であるがゆえの難しさはさまざまあるが,本稿ではまず「初めて人と会う時」にその専門性がどのように発揮されるのか,インテーク面接について,これまで学んできた自分の作法や,日常の臨床から形になってきた理解をまとめてみたい。
“初めて”の出会いとなるインテーク面接に続いて,聞いたことやわかったことから生まれる仮説を確かなものにするためには,アセスメント面接が必須である。何らかの心理アセスメントの方法を用いて,客観的なデータをクライアントと協働で作り上げると,それまで見えなかったクライアントの心のありようが可視化されていく。クライアントの課題や問題,これまでの苦労や悲惨な経験の意味が,目に見えるものとなるメリットは大きい。なぜならば,年齢にかかわらず押し並べてクライアントは,自分に起こっている不調や不具合について,手短にわかってもらえるように要領よく言語化するのは難しいからである。

Copyright© 2025 Kongo Shuppan All rights reserved.