発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.03.02_0104-0105
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またお会いしましたね、松原病院の森川です。私は常々、映画をもっと精神医学教育や、患者様の心理教育に活用すべきだと考えて、実践しています。映画自体は、専門家を対象にしたものではなく、一般の方に訴求するものであり、描写が具体的で判りやすく、フィクションなのでプライバシーに留意する必要がないなどの利点があります。書物だとなかなか患者様とご家族は、実際には読了されない。当院でも、アルコール・リハビリテーション・プログラム(ARP)のなかで、参考図書をメンバーに輪読していただいています。そのようにしているのは、活字媒体による情報入手や認識に慣れていないメンバーも多いからです。ところが、「今度の診察までに、この映画のDVDを観て下さい。認識が深まると思います。」と紹介すると、達成率が高いと、個人的には印象を掴んでいます。映像媒体による情報入手や認識が得意になりつつある世代の交代が背後にはあるのでしょう。
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