Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
アルコール依存症
Alcohol Dependence Syndrome
村上 優
1
Masaru Murakami
1
1国立肥前療養所精神科
pp.49-50
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900318
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- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
連続飲酒
飲酒の抑制困難
離脱症状
飲酒問題の否認
・多量(日本酒3合以上)の習慣的な飲酒に引き続いて飲酒パターンの変化を来す.飲酒に対する抑制が困難で,泥酔するまで飲んだり,昼間の飲酒や連続飲酒がみられる.
・断酒後に離脱症状を呈する(表1).
・アルコール関連疾患を来す(表2).
・アルコール問題の否認や軽視がみられる.
・抑うつ気分や焦燥感,不安感を感じることも多い.過度な罪責感や,飲酒を他人のせいにする外罰的な傾向がみられる.
・家族内発生も多くみられる.家族の飲酒歴も重要な情報である.
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