今月の主題 内科疾患患者の生活指導
精神神経疾患
アルコール依存症
重田 洋介
1
1慶應義塾大学伊勢慶應病院内科
pp.329-331
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901992
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●アルコール依存症は「習慣病」であり,①飲酒に対して自己抑制ができない,②過度の飲酒による身体障害がある,③飲酒による社会的問題がある,ことより診断される.
●アルコール依存症者は肝障害をはじめ,胃炎,胃・十二指腸潰瘍などの消化器障害,糖尿病,動脈硬化や脳梗塞,心筋梗塞などの合併症を併発することが多い.
●アルコール依存症者は飲酒癖を認めないことが多い.家族ならびに周囲の人たちはその点を考慮し,場合によっては医師との共同作業で対応を考えなければならない.
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