Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「マイ・ネーム・イズ・ジョー」―アルコール依存症映画健在なり
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.599
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109259
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障害者映画にも系譜というものがあり,それは,ハンディキャップ・ファイター物であったり,人間讃歌・人生讃歌物であったり,社会変革志向物であったりしたわけだが,『レインマン』(1989年)以降,一括りに言ってしまえば内面形成物,つまりは主人公らが障害を負うことによって達成される人間性回復物,障害主人公の周囲の人達が精神的に救済される精神浄化人間救済物,同じく周囲の人達が新しい価値意識や認識をもつに至る新価値発見物として分類できる流れが形成され,さらに,新世紀トレンドとして自己決定物が加わってきているというのが昨今の状況なのだ.
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