特集 CURRENT TOPICS 2nd GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト
ワークショップ:日本ヘリコバクター学会のガイドラインを検証する 6 新ガイドラインの評価─消化器内科の立場─
貝瀬 満
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1日本医科大学消化器内科学 教授/日本医科大学附属病院内視鏡センター センター長
pp.36-36
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.13.02_0036-0036
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本ガイドラインを,今後もH. pylori除菌治療を行う医師にとってより有用なものにアップデートしていく上で,議論を重ねることが必要である。本稿では今回のガイドライン改訂に対する評価として「このような見方もある」という1つの見解を提示する。本ガイドラインはH. pylori感染,診断,治療,診療における考え方,方向性を示すという形で,一般的な診療ガイドラインとは異なった枠組みで作成されている。しかしながら現在の多くの診療ガイドラインはMindsの提案に沿う形でクリニカルクエスチョンを設定し,システマティックレビューを行って益と害を考慮し,推奨提示するという枠組みで作成されている。その理由としてはこの枠組みに沿ったほうが普及しやすく,理解しやすいことが根底にある。現在では消化器専門ではない多くの医師がH. pylori除菌を行っているため,本ガイドラインを通して消化器を専門としない医師にとっても理解が容易な記述を検討していかなければならない。
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