特集 CURRENT TOPICS 2nd GAST SUMMIT JAPAN学術講演会ハイライト
ワークショップ:日本ヘリコバクター学会のガイドラインを検証する 4 治療
古田 隆久
1
1浜松医科大学臨床研究管理センター病院教授
pp.32-33
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.13.02_0032-0033
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海外においては,H. pyloriの除菌に関して,一次除菌療法から高い除菌率が達成できることが求められており,sequential therapy,concomitant therapy,hybrid therapyなどレジメンの工夫改善が図られている。しかしながら,わが国ではこうしたレジメンのデータがない状況である。わが国では,クラリスロマイシン耐性菌の増加によって一次除菌療法の除菌率が75%まで低下しており現行の固定された一次除菌療法の抗菌薬による組み合わせを見直すべきと考えられた。除菌療法の保険適用拡大に伴って除菌療法を受ける方の幅も広がるため,除菌療法をわが国の現状に合わせて改訂することが必要だという考えのもと今回のガイドライン改訂が行われた。
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