これからの緑内障診療のために「緑内障診療ガイドライン(第4版)」
④緑内障病型を踏まえた治療
谷原 秀信
1
1熊本大学病院 病院長
pp.56-58
発行日 2019年8月30日
Published Date 2019/8/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.00.58_0056-0058
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緑内障診療ガイドライン(第4版)では,①原発開放隅角緑内障,②正常眼圧緑内障,③原発閉塞隅角緑内障と前駆病変,④続発緑内障,⑤小児緑内障に分類されている.これらの病態を理解し,診断を正確に行うことが適切で合理的な治療方針を決定する大前提となる.また緑内障病型を踏まえた治療方針の決定にあたっては,「各治療法の効果と副作用(合併症)を理解し,効果が患者の視機能,全身状態,生活の質(quality of life:QOL)に与える負の効果を上回る治療法を選択しなければならない」ことを明記している.要するに,眼科医として,リスク・ベネフィットのバランスに対して冷静な判断を常に下すことが極めて重要である.
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