これからの緑内障診療のために「緑内障診療ガイドライン(第4版)」
③緑内障の治療
谷原 秀信
1
1熊本大学病院 病院長
pp.62-64
発行日 2019年3月14日
Published Date 2019/3/14
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.00.57_0062-0064
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緑内障診療ガイドライン(第4版)において,「緑内障の治療総論」の章の冒頭に緑内障治療の原則として記載されているのは,「緑内障治療の目的は,患者の視覚の質(quality of vision:QOV)と,それに伴う生活の質(quality of life:QOL)を維持することである」という原則です.引き続き,「緑内障による視野をはじめとする視機能の障害が進行することに伴って,QOVとQOLは低下する」と指摘し,「治療に伴う,社会的,精神的,経済的負担もQOLを低下させる可能性があり,配慮が必要である(1A)」と,強い科学的根拠(レベルA)を以て,ガイドライン委員会によって強く推奨されています(レベル1).
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