これからの緑内障診療のために「緑内障診療ガイドライン(第4版)」
②緑内障の検査
谷原 秀信
1
1熊本大学病院 病院長
pp.55-57
発行日 2018年8月31日
Published Date 2018/8/31
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.00.56_0055-0057
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緑内障診療ガイドライン(第4版)において,新しい検査装置を用いた臨床研究が進歩したことを踏まえて,「緑内障の検査」に関連した改訂がなされています.眼圧計に関して,緑内障診療ガイドライン(第3版)から緑内障診療ガイドライン(第4版)で追記された事項として,圧平眼圧計と反跳式眼圧計が項目を分けられ,詳述されたということが挙げられます.圧平眼圧計の代表的な測定装置としてはGoldmann圧平眼圧計が記述されており,ガイドライン委員会としては中程度の根拠(レベルB)ながらも強く推奨する内容(レベル1)であると判断して,「Goldmann圧平眼圧計は,臨床的に最も精度が高く,緑内障診療において標準的に使用されている眼圧計である(1B)」と記載されております.従来と変わらず,本眼圧計は緑内障診療における標準的な眼圧測定装置であることは間違いありません.また同じ測定原理に基づきながらも,携帯圧平眼圧計としてPerkins圧平眼圧計も紹介されておりますが,Perkins圧平眼圧計は精度の高い検査でありながらも仰臥位で測定できるという点で,小児や高齢者,全身状態の悪い患者に対して有用な検査装置といえます.
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