特集 ゲノム時代の生殖内分泌学
ゲノムと多囊胞性卵巣症候群
岩佐 武
1
,
柳原 里江
2
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野教授
2徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野特任助教
キーワード:
多囊胞性卵巣症候群(PCOS)
,
ゲノムワイド関連解析(GWAS)
,
一塩基多型(SNP)
Keyword:
多囊胞性卵巣症候群(PCOS)
,
ゲノムワイド関連解析(GWAS)
,
一塩基多型(SNP)
pp.59-63
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.28.02_0059-0063
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多囊胞性卵巣症候群(PCOS)には複数の遺伝的素因が関わると考えられている。これらを特定するため,これまで複数のコホートを対象としたゲノムワイド関連解析が精力的に行われてきた。その結果,現時点においてTHADA,FSHR,DENN1DA,INS-VNTR,INSRがPCOSの病態に関わる遺伝子として有力視されている。一方,これらの遺伝子がPCOSの病因・病態において果たす機能的役割については証明されておらず,今後のさらなる検討が期待される。「KEY WORDS」多囊胞性卵巣症候群(PCOS),ゲノムワイド関連解析(GWAS),一塩基多型(SNP)
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