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【疾患編1】思春期・月経異常
《月経異常》
多囊胞性卵巣症候群
井上 尚実
1
,
河野 康志
1
,
楢原 久司
1
1大分大学医学部産科婦人科
pp.74-78
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209310
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外来管理のポイント
❖多囊胞性卵巣症候群における月経異常のコントロールは,黄体ホルモン療法(Holmstrom療法)が第一選択となるが,症例によってはエストロゲン,プロゲステロンの両者の補充が必要な場合もある.
❖挙児希望のある場合には,排卵誘発薬の使用を考慮するが,多胎妊娠と卵巣過剰刺激症候群の発症に注意が必要である.
❖多囊胞性卵巣症候群は罹患女性にとっては一生涯の問題であり,生殖期年齢の月経異常や不妊症のみならず,性成熟期以降には2型糖尿病,脂質代謝異常症,メタボリックシンドロームや心血管疾患などの発症に注意する必要がある.
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