特集 ゲノム時代の生殖内分泌学
ゲノムと高プロラクチン血症
生水 真紀夫
1
1千葉大学大学院医学研究院生殖医学教授
キーワード:
高プロラクチン血症
,
プロラクチン受容体
,
遺伝子変異
,
乳汁分泌不全
Keyword:
高プロラクチン血症
,
プロラクチン受容体
,
遺伝子変異
,
乳汁分泌不全
pp.53-58
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.28.02_0053-0058
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特発性と考えられていた持続性高プロラクチン血症のなかに,プロラクチン受容体遺伝子の変異患者が含まれていることが明らかになった。高プロラクチン血症に加えて,乳汁分泌不全を示す家系と逆に産褥期に遷延性乳漏症をきたす家系とが報告されている。高プロラクチン値が持続する患者で,全身状態が良好であるにもかかわらず産褥期に乳房緊満感と乳汁分泌とを欠如するときには本症を疑って検索を進める。「KEY WORDS」高プロラクチン血症,プロラクチン受容体,遺伝子変異,乳汁分泌不全
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