連載 Medical Scope
先端イメージングによる自己免疫疾患の病態解明
揚村 朋弥
1
,
箭原 康人
2
,
石井 優
3
1大阪大学大学院医学系研究科/ 生命機能研究科免疫細胞生物学
2大阪大学大学院医学系研究科/ 生命機能研究科免疫細胞生物学 准教授
3大阪大学大学院医学系研究科/ 生命機能研究科免疫細胞生物学 教授
pp.78-83
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.41.04_0078-0083
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関節リウマチは、滑膜関節の炎症と骨・軟骨破壊を伴う全身性の自己免疫疾患である。近年、網羅的遺伝子解析技術の進歩によって関節リウマチの病態形成にかかわる複数の細胞集団が同定され、その発症メカニズムの一端が明らかになりつつある。われわれの研究室では、二光子励起顕微鏡を用いた生体イメージング技術を駆使することにより、関節炎において骨破壊を惹起する病原性破骨細胞に関する研究を推し進めてきた。本稿では、われわれが同定した関節炎特異的な破骨前駆細胞について概説するとともに、生体イメージング系を用いた自己免疫性疾患研究について紹介する。
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