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特集 新組織学シリーズⅠ:最新の皮膚科学
皮膚免疫のイメージング
In vivo imaging of cutaneous immune responses as revealed by multi-photon microscopic analysis
本田 哲也
1
Honda Tetsuya
1
1浜松医科大学皮膚科学講座
キーワード:
ライブイメージング
,
多光子励起顕微鏡
,
接触皮膚炎
,
皮膚樹状細胞
,
T細胞
Keyword:
ライブイメージング
,
多光子励起顕微鏡
,
接触皮膚炎
,
皮膚樹状細胞
,
T細胞
pp.537-542
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425201279
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皮膚は生体の最外層に位置する人体最大の臓器であり,生体の水分保持や外界からの刺激に対する“物理的バリア”,免疫応答を介した生体防御の最前線として“免疫学的バリア”という極めて重要なバリアの役割を果たしている。皮膚に侵入した多種多様な抗原に対し,種々の免疫細胞は迅速に応答し,病原体の排除を行う必要がある。一方で,過剰な免疫応答は自己の障害につながるため,生体は免疫応答を負に制御するメカニズムも有している。これらのメカニズムについて,従来,細胞培養系やex vivoの系での解析が中心であったが,近年,生体内での細胞動態を直接的に観察する“ライブイメージング”という手法が導入され,生体内での免疫反応を可視化することが可能となってきた。
本稿では,ライブイメージング,特に多光子励起顕微鏡を用いて明らかとなった,皮膚での免疫細胞の動態,その制御機構,意義について,筆者らのこれまでの研究成果を含め紹介する。
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