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第5土曜特集 生体イメージングの最前線――絶え間ない技術革新と生命医科学の新展開
イメージングで免疫系や生体恒常性を解析する
腸管免疫の生体イメージング
Live cell imaging in gut
筋野 智久
1
Tomohisa SUJINO
1
1慶應義塾大学医学部内視鏡センター
キーワード:
ライブイメージング
,
T細胞受容体(TCR)γδ細胞
,
制御性T細胞(Treg)
Keyword:
ライブイメージング
,
T細胞受容体(TCR)γδ細胞
,
制御性T細胞(Treg)
pp.421-425
発行日 2023年7月29日
Published Date 2023/7/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28605421
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消化管における免疫細胞の発生とその分子機構は,マウス遺伝子モデル,感染モデル,ヒト試料を用いてこれまでに明らかにされてきた.免疫細胞は抗原提示,サイトカイン産生や直接作用により,その他の免疫細胞や非免疫細胞を制御する.近年,生体内イメージング技術の向上により,腸管内に存在する免疫細胞が炎症や恒常性維持の場面でどのように局在し,移動しているかを可視化することができるようになった.本稿では,消化管における免疫細胞において特にT細胞を中心に,T細胞受容体(TCR)γδ細胞,制御性T細胞(Treg)を中心に二光子顕微鏡を用いて近年判明した内容を中心に解説する.また,消化管における免疫恒常性の解明に向けたin-vivo TCRγδ細胞,Tregイメージングの近年の知見についてまとめた.
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