特集 腰痛診療perspective
Ⅳ 腰痛の新しい画像診断の取り組み ①MR spectroscopyで評価した多裂筋脂肪変性と非特異的腰痛の関連
黄金 勲矢
1
1札幌医科大学医学部整形外科学講座 助教
キーワード:
MR spectroscopy
,
慢性腰痛
,
多裂筋
,
筋細胞内脂肪
,
筋細胞外脂肪
Keyword:
MR spectroscopy
,
慢性腰痛
,
多裂筋
,
筋細胞内脂肪
,
筋細胞外脂肪
pp.49-53
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.01_0049-0053
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腰痛はわが国における有訴者率において男女ともに最上位に位置し,生活の質の低下や身体機能が制限されるのみでなく,経済的損失など社会に与える影響も大きい。腰痛は明らかな病因を確定できない非特異的腰痛が多くを占める1)と述べられて久しいが,近年Suzukiら2)が腰痛患者に対する問診,身体所見,各種ブロック注射を用いた知見から,腰痛患者の78%は診断可能であったと報告している。そのなかで傍脊柱筋は主要な腰痛の発生源の1つに挙げられている。一方,筋性疼痛のメカニズムについては,まだ不明な点も多く残されている。「KEY WORDS」MR spectroscopy,慢性腰痛,多裂筋,筋細胞内脂肪,筋細胞外脂肪
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