特集 腰痛診療perspective
Ⅳ 腰痛の新しい画像診断の取り組み ②脳イメージングによる腰痛の可視化
関口 美穂
1
1福島県立医科大学医学部整形外科学講座 教授
キーワード:
腰痛
,
機能的MRI
,
側坐核
,
血中酸素濃度依存的信号
,
慢性疼痛
Keyword:
腰痛
,
機能的MRI
,
側坐核
,
血中酸素濃度依存的信号
,
慢性疼痛
pp.55-59
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.38.01_0055-0059
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痛みを認知する脳が,痛みの慢性化の病態として着目され,画像処理技術の発展に伴い脳イメージング研究が飛躍的に進歩した。脳イメージングには,脳MRIを用いる機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging:fMRI),脳代謝物質を測定する脳磁気共鳴スペクトロスコピー(MR spectroscopy:MRS),選択した脳領域の密度や体積を測定することができるボクセル単位形態学的診断法(voxel-based morphometry:VBM),放射性同位元素を利用する陽電子放射断層撮影(positron emission tomography:PET),単一光子放射断層撮影(single photon emission computed tomography:SPECT)など多様な種類があり,それぞれ利点と弱点を有する。本稿では,腰痛の可視化を期待されるfMRIを主眼として腰痛の研究を紹介する。「KEY WORDS」腰痛,機能的MRI,側坐核,血中酸素濃度依存的信号,慢性疼痛
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