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第1土曜特集 痛み――慢性痛研究の最近の話題と将来展望
画像診断
多裂筋の画像診断
-――Magnetic resonance spectroscopyによる定量的解析
Imaging diagnosis of multifidus muscle with magnetic resonance spectroscopic quantitative analysis
黄金 勲矢
1
,
高島 弘幸
2
,
山下 敏彦
1
Izaya OGON
1
,
Hiroyuki TAKASHIMA
2
,
Toshihiko YAMASHITA
1
1札幌医科大学医学部整形外科学講座
2札幌医科大学附属病院放射線部
キーワード:
慢性腰痛
,
Magnetic resonance spectroscopy(MRS)
,
多裂筋
,
脊柱・骨盤アライメント
,
椎間板変性
Keyword:
慢性腰痛
,
Magnetic resonance spectroscopy(MRS)
,
多裂筋
,
脊柱・骨盤アライメント
,
椎間板変性
pp.38-42
発行日 2021年7月3日
Published Date 2021/7/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2780138
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近年,さまざまな機能的画像法が臨床応用されており,障害部位の同定のみならず痛みとの関連性についても報告されている.Magnetic resonance spectroscopy(MRS)は筋脂肪変性を筋細胞内脂肪(IMCL)と筋細胞外脂肪(EMCL)に分離して評価することが可能で,前者は有酸素代謝能に関連し,後者は代謝不活性の脂質とされる.本研究では多裂筋のIMCLの増加は腰痛の悪化,脊柱アライメント不良(腰椎前彎減少,前傾姿勢),椎間板変性と関連が認められた.MRSを用いた多裂筋の画像解析は慢性腰痛の病態解析の一助となる可能性がある.
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