腰椎疾患up-to-date
手術的治療の進歩 最小侵襲手術(MIS) 多裂筋温存椎間板ヘルニア摘出術
稲田 充
1
,
緒方 研吾
,
川端 哲
,
早川 高志
,
鈴木 信治
1NTT西日本東海病院 整形外科
キーワード:
MRI
,
椎間板ヘルニア
,
内視鏡法
,
最小侵襲手術
,
椎弓形成術
,
多裂筋
Keyword:
Endoscopy
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Laminoplasty
,
Paraspinal Muscles
pp.166-172
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222861
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椎間板ヘルニア摘出術における多裂筋処理方法の術後腰痛への影響について検討した。椎間板ヘルニアに対して顕微鏡下摘出術を行った症例の中で多裂筋を切離した群、多裂筋を縫合した群、多裂筋を温存した群に分類し、その中で術前、術後2週、3ヵ月にMRIを受けた各20例を無作為に抽出し評価対象とした。また椎弓形成を行った20例を抽出し、広範囲の多裂筋切離群とした。JOAスコアの腰痛の項目の術後平均は、多裂筋切離群2.3点、多裂筋縫合群2.5点、多裂筋温存群2.7点で、広範囲の多裂筋切離群2.3点であった。術後3ヵ月の時点でのMRI上での輝度変化は、多裂筋切離群では71%、多裂筋縫合群では50%、多裂筋温存群では17%に認め、広範囲の多裂筋切離群では100%に認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013