特集 うつ病診療のトピックス
プライマリ・ケアでうつ病をどこまでみるか
竹村 洋典
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1三重大学大学院医学系研究科臨床医学系講座家庭医療学分野 教授/三重大学医学部附属病院総合診療科 科長
キーワード:
うつ病
,
プライマリ・ケア
,
精神科
Keyword:
うつ病
,
プライマリ・ケア
,
精神科
pp.47-49
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.12_0047-0049
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プライマリ・ケア医においても,診療の結果,うつ病を含める抑うつ障害群や適応障害の患者であることが判明することは少なくない。それは高齢者のみならず,働いている中年層にも多い。また,明らかに身体疾患がある場合,それが重篤であればあるほど,精神疾患が併存することも多い。ただ,すべてのプライマリ・ケア医が,うつ病と思われる疾患に罹患している患者を診るというわけではない。うつ病など精神疾患の診断または治療に不得手な場合は,そのケアには消極的になる傾向がある。専門性が高いプライマリ・ケア医においてもその傾向はある。またうつ病などの診断が可能な場合でも,時間や労力がかかることを考えて,そのケアを避けるプライマリ・ケア医が全くいないとはいい切れないであろう。精神科医との連携がうまくとれている場合は,その傾向が強くなるかもしれない。以下,うつ病診療に少しでもかかわりのあるプライマリ・ケア医を念頭に置いて論じる。「KEY WORDS」うつ病/プライマリ・ケア/精神科
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