特集 もう「不定愁訴」なんて言わない!―他科に学ぶ更年期外来診療のポイント―
Ⅲ.精神・神経
4.うつ
杉山 暢宏
1,2
,
田中 佐千恵
1
,
田名部 はるか
2
1信州大学医学部保健学科
2信州大学医学部附属病院精神科
キーワード:
うつ病
,
プライマリ・ケア
,
問診
,
スクリーニング
Keyword:
うつ病
,
プライマリ・ケア
,
問診
,
スクリーニング
pp.978-984
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001326
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要旨
「うつ」は日常会話でも医療現場でも様々な意味合いで用いられる用語である.本稿ではうつ病(major depressive disorder)を念頭に,プライマリ・ケアでの診療を想定して概説した.評価法は問診による症状の評価に誌面を割き,具体的な質問例をできるだけあげた.初期対応について基礎的介入(支持的精神療法と心理教育)の重要性を強調した.薬物療法は治療の原則についてポイントを述べた.専門医への紹介の基準や,婦人科と精神科の連携の重要性についても触れた.

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