特集 摂食調節機構とその破綻に伴う疾患群
運動と食欲
志内 哲也
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部統合生理学分野准教授
キーワード:
運動
,
食欲
,
消化管ホルモン
,
視床下部
Keyword:
運動
,
食欲
,
消化管ホルモン
,
視床下部
pp.27-31
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.05_0027-0031
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「はじめに」健康維持のため,運動を継続することが推奨されている。運動は,生体に大きな影響をもたらす。食欲に対しても例外ではない。運動後に食欲が変化することは体験的にも知られている。ただ,その感じ方は個人差が大きく,また,運動の内容によっても変わってくる。とりわけ,運動強度が強くなればなるほど,その運動後の食欲は低下する。本総説では,運動による摂食行動や食欲の変化について紹介し,現在までに考えられているメカニズムを,ヒトだけでなくげっ歯類を用いた基礎研究の結果をもとに考察する。また,摂食障害に対する運動の効果も検討し,運動と食欲への知見の整理と今後の展開について議論する。「KEY WORDS」運動,食欲,消化管ホルモン,視床下部
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