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Clinical Gastroenterology Volume 28, Issue 6 （May 2013）

臨牀消化器内科 28巻6号（2013年5月発行）

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栄養代謝制御における消化管生理活性ペプチドの役割

消化管ホルモンによる食欲調節機序屋嘉比康治 ¹ ¹埼玉医科大学総合医療センター消化器･肝臓内科キーワード： Cholecystokinin , Glucagon , Insulin , Neuropeptide Y , Pancreatic Polypeptide , Pro-Opiomelanocortin , 弓状核 , 消化管ホルモン , 食欲調節 , Leptin , Peptide YY , Agouti-Related Protein , Oxyntomodulin , Ghrelin , Glucagon-Like Peptide 1 , Cocaine-and Amphetamine-Regulated Transcript Protein Keyword: Arcuate Nucleus of Hypothalamus , Appetite Regulation , Cholecystokinin , Glucagon , Gastrointestinal Hormones , Neuropeptide Y , Insulin , Pancreatic Polypeptide , Pro-Opiomelanocortin , Peptide YY , Leptin , Glucagon-Like Peptide 1 , Ghrelin , Agouti-Related Protein , Oxyntomodulin , Cocaine- and Amphetamine-regulated Transcript Protein pp.651-658

発行日 2013年5月20日 Published Date 2013/5/20

DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013272233

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最近の研究では多くの消化管ホルモンに強力な食欲調節作用があることが知られている.食欲のコントロールは脳の視床下部を中心とした脳内神経核のネットワークによって営まれており,それらのニューロンに内在する神経ペプチドが食欲を増加させる,あるいは抑制することも明らかになってきた.一方,脂肪組織由来あるいは脂肪と関連するペプチドのレプチンとインスリンについてもその食欲抑制作用が研究され,肥満治療において重要なターゲットとなっている.消化管ホルモンの役割はこれらの中枢神経と脂肪関連ペプチドの織りなす調節メカニズムに対して修飾を与えることになる.レプチンやインスリンが長期的な摂食行動を調節する役割を果たすならば,消化管ホルモンは日々の摂食行動の開始と停止に影響を与える短期的な調節因子である.