栄養代謝制御における消化管生理活性ペプチドの役割
グレリンと食欲亢進作用と脳腸相関
鈴木 甫
1
,
浅川 明弘
,
中村 典史
,
乾 明夫
1鹿児島大学 大学院医歯学総合研究科心身内科学分野
キーワード:
Neuropeptide Y
,
胃腸運動
,
消化管ホルモン
,
食欲
,
Orexins
,
Ghrelin
,
Des-N-Octanoyl Ghrelin
Keyword:
Orexins
,
Appetite
,
Gastrointestinal Hormones
,
Gastrointestinal Motility
,
Neuropeptide Y
,
Ghrelin
,
Ghrelin, Des-n-octanoyl
pp.659-666
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013272234
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グレリンは,1999年に胃から同定された強力な食欲促進ペプチドであり,血中あるいは迷走神経を経由して中枢にシグナルを伝え,視床下部に存在する神経ペプチドY(neuropeptide Y;NPY)やアグーチ関連ペプチド(agouti-relatedpeptide;AgRP)を介して,食欲や消化管運動に促進性の影響を及ぼす.このように末梢から放出されるホルモンが中枢の機能をコントロールすることは,臨床応用の観点からも重要な意義をもち,今後,脳腸相関の解明や,その異常病態の治療に有用なアプローチとなるものと期待される.
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