目指せ!肥満症のトータルケア-減量に苦戦する患者について考える 肥満研究最前線
食欲のメカニズム
上野 浩晶
1
,
中里 雅光
1宮崎大学 医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野
キーワード:
視床下部
,
食欲調節
,
中枢神経系
,
Leptin
,
肥満症
,
Ghrelin
,
Glucagon-Like Peptide 1
Keyword:
Appetite Regulation
,
Central Nervous System
,
Hypothalamus
,
Obesity, Morbid
,
Leptin
,
Glucagon-Like Peptide 1
,
Ghrelin
pp.91-95
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016089671
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食欲やエネルギー消費は視床下部を中心とした中枢神経と,脂肪組織や消化管などの末梢臓器により複雑かつ巧妙に調節されている.しかし,ヒトではエネルギーバランスとは無関係な摂食行動がみられることもあり,肥満につながっている.中枢と末梢に発現している多数の摂食亢進または摂食抑制物質は血流,迷走神経,神経回路網などを介して相互作用しており,そのメカニズムを応用した抗肥満薬の開発が進められ,一部は実用化している.
©Nankodo Co., Ltd., 2016