特集 生殖医療の現在
Time-lapse映像解析からみたヒト初期胚の評価
經遠 智一
1
1ミオ・ファティリティ・クリニックリプロダクティブセンター
キーワード:
ヒト胚
,
time-lapse cinematography
Keyword:
ヒト胚
,
time-lapse cinematography
pp.13-19
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.04_0013-0019
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「はじめに」生殖補助医療技術(assisted reproductive technology;ART)において,ヒト配偶子および受精卵の体外培養は必須であり,その間の胚発生過程の形態学的観察は,臨床現場における種々の体外培養環境の改善を通した治療成績向上にも大きく寄与してきた1)-3)。しかし,初期胚の頻回な検鏡による観察は,胚に対するさまざまなダメージを助長する可能性から回避する必要があり,おのずから,断片的な静止画像からの情報に限定され,その解析には明らかな限界がある。そこでPayneらは,配偶子および初期胚発生のより詳細な検討のため,倒立顕微鏡ステージ上で卵子を培養し,その状況を連続撮影し記録するシステムを立ち上げ,顕微授精(intracytoplasmic sperm injection;ICSI)施行後の卵子の連続観察(17~20時間)を行った4)。「KEY WORDS」ヒト胚,time-lapse cinematography
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