特集 生殖医療の現在
着床前遺伝子診断とスクリーニング
末岡 浩
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室准教授
キーワード:
着床前遺伝子診断(PGD)
,
全ゲノム増幅(WGA)
,
競合的遺伝子ハイブリダイゼーション(CGH)
,
着床前スクリーニング(PGS)
Keyword:
着床前遺伝子診断(PGD)
,
全ゲノム増幅(WGA)
,
競合的遺伝子ハイブリダイゼーション(CGH)
,
着床前スクリーニング(PGS)
pp.21-24
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.04_0021-0024
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「はじめに」生殖医療と遺伝医療の急速な発展のなかで生まれた着床前遺伝子診断(preimplantation genetic diagnosis;PGD)は,まさに健全な次世代の生命のために生まれた融合型の新しい医療である。そのPGDがわが国で開始1)されてからすでに15年もの期間が経過した。この間に主として遺伝子解析技術は目覚ましく発展し,それがさらに新たなPGDの展開を導く力となっている。本来,PGDは出生前診断後に不幸にも可能性のある人工妊娠中絶を回避することを目的に提唱され,開始された。すなわち遺伝的保因者に対して特定の遺伝学的情報を解析することをその対象としてきた。「KEY WORDS」着床前遺伝子診断(PGD),全ゲノム増幅(WGA),競合的遺伝子ハイブリダイゼーション(CGH),着床前スクリーニング(PGS)
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