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第1土曜特集 生殖医学――基礎研究と実地診療の進歩
タイムラプス映像でみるヒト初期胚の挙動
Morphokinetic feature observed by high-resolution time-lapse cinematography
見尾 保幸
1
Yasuyuki MIO
1
1ミオ・ファティリティ・クリニック
キーワード:
タイムラプス
,
受精過程
,
初期胚発生
,
動的解析
Keyword:
タイムラプス
,
受精過程
,
初期胚発生
,
動的解析
pp.953-968
発行日 2024年12月7日
Published Date 2024/12/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291100953
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筆者らが独自に開発したhR-TLC(high-resolution time-lapse cinematography)のための体外培養装置を用いて,ヒト卵子の受精から着床前胚盤胞期までの動的解析を20余年にわたり行った.筆者らの解析以前は,培養中の胚の定点観察による情報に限定されており,詳細解析は不可能であったが,タイムラプス映像による動的解析により,はじめてヒト初期胚の発生過程が可視化でき,体外培養中の胚での解析ではあるが,神秘的な生命誕生にまつわる営みを垣間見ることが可能となった.これらの解析結果は,初期胚発生に関する学術的意義を有するとともに,臨床現場における胚評価,ひいては人工知能(AI)併用によるアルゴリズム開発により着床可能胚の非侵襲的選択につながる可能性を有しており,その有用性は極めて高い.
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