特集 生殖医療の現在
わが国の生殖補助医療の現状
齊藤 英和
1
1梅ヶ丘産婦人科ARTセンター センター長
キーワード:
生殖補助医療
,
生殖医学登録
Keyword:
生殖補助医療
,
生殖医学登録
pp.9-12
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.04_0009-0012
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「はじめに」現在,不妊治療にとって,生殖補助医療(assisted reproductive technology;ART)は欠かせない治療法となっている。この治療法は1978年に世界ではじめて英国で成功した。それ以来,これにかかわる幾多の方法が開発・改良されてきた。また,これら新しい技術の安全性を検証していくことも重要であり,この技術の治療成績を出生児の状態を含めて登録・報告してきた。2016年1月現在,2013年の治療まで解析が済んでおり,その現状に関し解説する。「Ⅰ.2013年までの年次変化1)」わが国においては,体外受精が1983年に開始され,続いて凍結融解胚移植の治療が1988年に開始された。さらに顕微授精の治療は1992年に開始された(図1)。年々治療数が増加しており,2002年以降,凍結融解胚移植の治療が急増している。「KEY WORDS」生殖補助医療,生殖医学登録
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