増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系
第2章 生殖補助医療とその手技
胚培養―着床率の高い受精卵を選別して妊娠率を向上させる
ヒト胚の発生と形態学的胚評価
大月 純子
1
1岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター
pp.58-62
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210640
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▶卵細胞膜への精子融合地点と第二極体放出地点が近接していると高頻度に雌雄のゲノムを含む1前核(1PN)を形成する.
▶出産に至る胚の雌雄前核形成初期は雄性前核サイズが大きく,雌性前核サイズは徐々に雄性前核サイズに近づき核膜消失直前までに差が縮まる.
▶sERCを呈する卵母細胞は細胞分裂,細胞骨格機構,ミトコンドリア活性などにかかわる遺伝子発現が減少しており,細胞分裂失敗やアクチン分布異常の頻度が高いことが報告されている.
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