今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える
産婦人科領域における再生医療とゲノム編集
ヒト初期胚のゲノム編集と再生医療
山田 満稔
1
,
田中 守
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.445-449
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209075
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●中国の2つのグループから2015,2016年に,ヒト異常受精胚を用いて,CRISPR/Cas9による標的遺伝子のゲノム編集の結果が報告された.
●CRISPR/Cas9による初期胚のゲノム編集は3つの問題(高いoff-target効果,mosaicism,次世代への変異の伝播)が指摘されている.
●本邦を含め国際的にヒト受精卵に対するゲノム編集技術の可否が議論され,英国は胚移植をしないことを条件に限定付きで正常な受精卵を用いた遺伝子編集研究を認めた.
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