臨床経験
ヒト胚第一卵割時における不均等分割の動的解析とその後の胚発育
岡田 直緒
1
,
岩田 京子
1
,
湯本 啓太郎
1
,
經遠 智一
1
,
山内 至朗
1
,
宮崎 翔
1
,
中岡 実乃里
1
,
松本 郁美
1
,
見尾 保幸
1
1ミオ・ファティリティ・クリニックリプロダクティブセンター生殖医療部
pp.1171-1175
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000124
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ヒト初期胚の形態学的評価の1 つとして,割球の均等性が挙げられる。今回,タイムラプス観察装置を用いて,第一卵割時の割球の不均等性と胚発育との関連を後方視的に検討した。その結果,第二卵割後の胚評価にて不良胚と評価した胚において,第一卵割時の不均等性が強く,多核割球が多く認められた。また,第一卵割後の二割球の面積差が2,000μm2以上の胚で,良好胚率が低下し,多核の出現率が増加する傾向が認められたことから,第一卵割時の割球の不均等性と胚のquality 低下との関連が示された。
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