特集 小児の不眠―眠れない子ども・眠らない子どもへの対策―
Ⅴ.眠れない・眠らない子どもたちへの治療の実際
メラトニン製剤の使いかた
野﨑 真紀
1
1昌仁醫修会 瀬川記念小児神経学クリニック
キーワード:
メラトニン製剤
,
神経発達症
,
睡眠障害
,
睡眠衛生指導
Keyword:
メラトニン製剤
,
神経発達症
,
睡眠障害
,
睡眠衛生指導
pp.1337-1341
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001838
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SUMMARY
▷メラトニン製剤は神経発達症児の入眠困難の治療にきわめて有用である.
▷情緒や行動の問題を訴える家族には,まず睡眠リズムを聞くことが重要である.
▷睡眠衛生指導を徹底しても睡眠の問題が改善しない場合,メラトニン製剤を使用する.
▷メラトニン製剤は,21時に就寝させるために20時頃をめやすに内服を勧める.
▷最初は0.5mgと少量から開始し,効果がなければ漸増する.
▷睡眠と神経発達症の症状を評価し,治療に難渋する場合には専門医に紹介する.

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